むらかみ歯科クリニック 症例報告 親知らず 抜歯

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むらかみ歯科クリニック 症例報告 親知らず 抜歯

院長ブログ

2017/03/16 むらかみ歯科クリニック 症例報告 親知らず 抜歯

 

今回は『親知らず』の抜歯について報告させていただきます。

 

『親知らず』を「抜く」か「抜かない」か

先生によってもいろいろ説明が違うので「いったいどうすればいいの!」と迷っておられる方も多々いらっしゃるとは思うのですが

わたしは断然「抜く」派です。

 

「抜く」ことに意味があるからこそ

当院に来ていただいた患者さんには納得していただいて「抜く」という選択をお勧めしております。

 

なぜ「抜く」必要があるのか?

 

「腫れる」から?「むし歯になっている」から?

いいえ、腫れてなくても虫歯になっていなくても、はたまた上下綺麗に生えそろっていたとしてもわたくしは「抜く」ことをお勧めします。

 

では、なんのために「抜く」のか?

 

理由は『歯ぎしりの邪魔をする』からです。

 

は?

 

なんじゃそりゃ?

 

『親知らず』が『歯ぎしり』となんの関係が?

そもそも邪魔したからってなんの意味があるの?

 

そうですよね

 

ごもっともです

 

でもとっても大切なことなのです。

 

『親知らず』を「抜歯」した患者さんを例にとって説明させてください。

 

患者さんは40代女性

主訴は「むし歯を治療したい」です。

 

初診時の患者さんのお口の中です。

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この患者さんは絶対に『歯ぎしり』をしておられます。

なぜそう断言できるのか?

まず、歯並びの不正があります。歯並びの不正の原因としては永久歯の並ぶスペース不足です。

スペースが無いからこそ歯が重なってたり本来あるべき位置に生えていないわけですよね?

では、なぜスペースが出来なかったのか、原因は『舌』です。

乳歯から永久歯に生え変わる際、スペースを作るのは『舌』の役目です。

『舌』が内側から外に向けて骨を拡げることによりスペースが出来るのです。

ということはこの方はもともと『舌』に力の無い方であると言えます。

次に、横になってもらった状態でお口を開けていただくと『舌』が喉の奥に落ちてしまっているのが見えます。

加齢とともに身体の筋肉量が低下していくのと同様鍛えられることがなければ『舌』の筋力も低下します。

それにより、重力により睡眠時に『舌』の咽頭部への沈下が起こっていることが伺い知れます。

この『舌の沈下』により、そのすぐ後ろにある空気の通り道である『気道』は『舌』により封鎖されてしまいます。

『気道』が封鎖されることにより、夜寝ると息が出来なくなって呼吸困難に陥ります。

身体は酸素を欲しがって呼吸の邪魔をしている『舌』をどかしたいのですが筋力が低下していると『舌』は重力に負けて動きません。

そこで、動かない『舌』の代わりに下の顎をギリギリ前方に持ち上げて顎を前に出すことで『気道』を塞いでいた『舌』も一緒に持ち上げて『呼吸』をします。

この時ギリギリするのが『歯ぎしり』です。

 

もともと『舌』に力が無いうえに加齢による筋肉量の低下がみられるため

『歯ぎしり』をしていると断言できるのです。

 

お口の中をさらに良く見てみましょう。

 

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歯の咬み合わせの部分はエナメル質という硬い組織が摩耗によってはぎ取られ内側の象牙質(黄色っぽいところ)が見えてきています。

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患者さんのレントゲン写真です。

白い矢印が『親知らず』です。

この方は上下左右に『親知らず』がまっすぐしっかりと生え揃っておられます。

きちんと噛んでいますから、抜かなくても良いように思います。

ただ、それは「食事をするとき」だけの話です。

レントゲン写真に線を引いてみました。

下の『親知らず』が存在すれば、下の顎の歯並びは奥に向かうにつれ高くなっていき引いた線の角度は奥に向かうにつれ急になっていきます。

「食事をするとき」にはなんの問題もないかもしれませんが『歯ぎしり』するときにはこの『親知らず』は邪魔なことこの上ないです。

『呼吸』をしたいがために下の顎は前に出ていきたいのですが『親知らず』が赤い矢印の方向に動こうとすると上の第二大臼歯にぶつかって下顎が前方に動く邪魔をします。

そして、上の『親知らず』ですが、下顎が前に動いていくならば上の『親知らず』は下のどの歯ともぶつかることがなく一見『歯ぎしり』の邪魔にはならないように思われます。

しかし、この上の『親知らず』がぶつかる所があります。

それは、下顎のL字になっている縦の骨の部分正確には筋突起と呼ばれる下顎の骨が当たって『歯ぎしり』の邪魔をするのです。

 

『舌』の筋力がなく持ち上げて気道を開いて『呼吸』をすることが困難なこの方がさらに『歯ぎしり』も困難であったとしたらどうでしょう?

睡眠時にはしっかりした『呼吸』ができず、身体がつらくなってゆくことでしょう。

「食事をするとき」の問題ではなく、「寝るとき」の咬み合わせのためにこの『親知らず』は抜かなくてはならないのです。

 

患者さんには上記の内容をお伝えして『抜歯』の了承を得ることが出来ましたので、

さて、『抜歯』へ

いざ!

 

患者さんに安心していただこうと「○○さんの親知らずは真っすぐに生えているから抜くのなんてあっという間ですよ~」なんて軽口たたきながら

抜こうとしたらこれがうんともすんとも言わない…

 

背中にびっしょり汗をかきながら「おかしいですね~」って、

四苦八苦しながらようやく抜くことができました。

 

抜いた歯がこれ!

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ド根性大根ならぬ、『ド根性親知らず』!

みごとな曲線美!

ほぼ直角に曲がった根っこのせいで抜けなかったのですね。

根っこが折れなくて良かった良かった。

 

抜くのに時間はかかりましたが、翌日の消毒に来られた際にはまったく痛みも腫れもなかったとのことでさらに一安心です。

結局、この方は上下左右4本とも『親知らず』を抜かれました。

 

『親知らず』を抜く理由は、「むし歯」「腫れ」ではありません!

『歯ぎしり』の邪魔をして『呼吸』のしかも『睡眠時の呼吸』の妨げとなるから『抜歯』が必要なのです!

 

『親知らず』抜こうか?どうしようか?

悩まれておられるならぜひ、一度ご相談ください。

 

 

 

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