意外と知られていない『歯ぎしり』の恐ろしさ

むらかみ歯科クリニック

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意外と知られていない『歯ぎしり』の恐ろしさ

院長ブログ

2016/04/15 意外と知られていない『歯ぎしり』の恐ろしさ

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皆さん地震大丈夫でしたか?広島県で最大震度4とはいえけっこうなゆれでした。それよりもスマホの地震速報!緊急事態なので致し方無いのはわかるのですがあれびっくりしますよねー 心臓に悪い... 震度の程度によって警報のレベルが変化するっていうのはどうでしょうか? とはいえ、熊本や大分で被害に遭われた方々には謹んでお見舞い申し上げます。これ以上被害が大きくならないことを願ってやみません。

 
さて、今回は『歯ぎしり』についてお話をさせてください。「歯ぎしり?そんなんうちの旦那が毎晩ギリギリやってる みっともないわよね~」なーんてこのブログを読みながら思ってるそこの奥さん!他人事ではございませんよ!わたくしが思うに現代の欧米化してしまった食生活を送る日本人において『歯ぎしり』しない人はいないのではないかとさえ思っています。「え?わたし誰からもしてるなんて言われたことないけど?」ですって?それは音がしているか、していないかの問題であってギリギリという音はしていなくても『歯ぎしり』をする方は多数いらっしゃいます。「ホントそれ?」って疑ってらっしゃるそんな皆様に 『歯ぎしりチェッーク!』以下の項目に一つでもあてはまればあなたは『歯ぎしり』をしている可能性大!ではいきますよー!

 
□ いびきをかいて寝ている

 
□固いものより軟らかい食べ物が好き

 
□ 歯並びが悪い

 
□ 知覚過敏症がある

 
□ お口の天井部分や歯ぐきのところにこぶのような盛り上がった骨の隆起がある

 
□ 犬歯が尖っていない

 
□ 治療した詰め物や被せがしょっちゅう外れて歯医者さんに通うことが多い

 
□ 毎日食後に歯ブラシして、歯医者さんに定期的にクリーニングに通っているのになぜか歯がグラグラして歯槽膿漏ですと言われたり、虫歯になってることが多い

 
□ 朝起きたときなんだか顎がだるい

 
□ 打ったりしたわけでもないのに前歯が欠けている

 
□ 顎関節症があると歯医者さんで言われたことがある、もしくは口の開け閉めの際に音がしたり、開け閉めの際に痛みがある

 
□ 前歯を使って食事をすることが無い、もしくは前歯が噛んでいない

 
□最近歯の隙間が開いてきて食べかすがよく歯に挟まるようになった

 
□以前に矯正治療を受けていた

 
さぁ!こんだけあげたらどれかは当てはまるんじゃないでしょうか?この中の一つでも該当しているものがあれば貴方は『歯ぎしり』している可能性が限りなく『大』です!「で、『歯ぎしり』してたからってそれがどうしたっていうのよ?」とよくぞ聞いてくださいました!実はこの『歯ぎしり』を甘く見てはいけません!虫歯菌や歯周病菌とならんで歯と歯を支えている骨にとっても重篤なダメージを与えるとっても恐ろしい原因の一つなのです!

 
では、『歯ぎしり』がどういったものなのかについてお話ししましょう。まず『歯ぎしり』には日中起きているときにするタイプのものと夜寝ている睡眠時に行うものに分けられると思います。日中起きていて脳が覚醒しているときにする『歯ぎしり』はストレスもしくはスポーツなどをしているときにおこる『食いしばり』に起因するかと思われます。歯ぐきにはツボが存在するため噛みしめることでリラックスしようとしたり、スポーツで強い力を出そうとするために噛みしめるかもしれません。ただ、プロのスポーツ選手でもない限り歯や歯を支えている骨に大ダメージを与えるような力は脳が覚醒しているときには起こりにくいでしょう。脳が身体を壊してしまうような力を常に抑制しているからです。起きている時に出せる『噛みしめ』の力はせいぜい自分の体重と同じ位しか出せませんし、ストレスを感じたり、スポーツをしていない平常時には上の歯と下の歯は合わさっていませんし、食事中であったとしても歯は数秒当たってはすぐに離れていきますし、歯と歯の間にモノが介在するわけですから日中脳が覚醒しているときの『歯ぎしり』はあまり悪さはしないでしょう。

 
さて、問題は夜寝てからの『歯ぎしり』です。夜眠っている無意識下の状態での『歯ぎしり』は非常に危険ですなぜなら脳による抑制がかからないからです。脳による抑制のかからない状態では筋肉は100%の力を発揮します。どのくらいの力かというと先ほど起きているときは自分の体重と同じくらいの力がとお話ししましたが、寝ている無意識下の状態ではその4~5倍の力が出ます。ちなみに貴方の体重が60㌔だとすれば寝ているときには歯に200~300㌔の力がかかると思って下さい。しかも仮に貴方が6時間の睡眠をとられるとすればそのうちの4~5時間は上の歯と下の歯をがっちり噛ませたままギリギリやるのです!もう聞いただけでなにか起こっても不思議じゃないですよね!これだけの力が数時間に渡って歯にかかっているとすれば歯にヒビが入ってそこから虫歯、上の歯と下の歯がお互いを揺すりあって歯を支えている骨がなくなってグラグラ… 容易に想像できませんか?全ての虫歯も歯槽膿漏も全部が全部最近のせいではありません自らの力でお口の中を深刻な状態にしているかもしれないのです!

 
今回は『歯ぎしり』をしている可能性についてとその恐ろしさについてお話しをさせていただきました。どれだけ『歯ぎしり』が恐ろしいか少しは納得していただけましたでしょうか?わたくし熱くなって少々話が長くなってしまいましたので今回はこのくらいにして次回は『歯ぎしり』するその原因とその対処法についてお話しできればと思います。

 
それではまた~

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